唐津焼  故 中川自然坊 「朝鮮唐津ぐい呑」 の紹介をします。

 

以前に紹介した

唐津焼 中川自然坊 「斑唐津ぐい呑」 とは、同じ唐津焼でも造り方 (釉薬) が違います。

 

故 中川自然坊さんのが生まれ育った佐賀県は、

有田焼、伊万里焼、唐津焼と焼き物が有名です。

 

有田焼や伊万里焼は、

白地の磁器に絵付けをした赤絵や色絵磁器 (初代・酒井田柿右衛門が考案) で華やかに造られていますが、

 

唐津焼は 「からつもの」 と呼ばれ、

日常の食器として造られていたために、有田焼や伊万里焼と比べると色彩がなく華やかさは欠けます・・・

 

しかし、

唐津焼は藁灰や木灰を釉薬として造られるために、野趣溢れる力強さと素朴さが最大の魅力 です。

 

唐津焼は侘び寂びを大事にする日本人ならではの焼き物 とも言えるのかもしれません。

 

 

唐津焼の種類

 

 

  • 粉引唐津  (こひきがらつ)
  • 絵唐津  (えがらつ)
  • 三島唐津  (みしまがらつ)
  • 黒唐津  (くろがらつ)
  • 蛇蝎唐津  (じゃかつがらつ)
  • 青唐津  (あおがらつ)
  • 黄唐津  (きがらつ)
  • 無地唐津  (むじがらつ)
  • 彫唐津  (ほりがらつ)
  • 刷毛目唐津  (はけめがらつ)
  • 朝鮮唐津  (ちょうせんがらつ)
  • 斑唐津  (まだらがらつ)

 

 

中でも、

中川自然坊さんのは 「斑唐津」 「朝鮮唐津」 「粉引唐津」 「絵唐津」 「彫唐津」 「刷毛目唐津」 を中心として作陶されています。

 

そして、

唐津焼の魅力を最大限に引き出すため 故 中川自然坊さん は、 「一に焼き、二に土、三に造り」 とした、

焼きに焼いた自然坊焼!?

 

歪んだり潰れてしまう寸前の限界まで焼かれた作品など、

独特の作風があり面白い唐津焼を造ります。

 

なので、

丁寧に造形した完成間際の作品を窯で焼くと・・・

 

相当数、商品にならない物も多かったのではと思います^^;

 

1年間に30回程も窯焚きしていた理由の一つになっているのかな!?

 

とにかく、

物怖じしない人でないと限界まで焼かれた力強い作品は造れませんよね!

 

では、

焼きに焼かれて沓形のように歪んだ 「朝鮮唐津ぐい呑」 の写真を見てください。

 

 (画像をクリックすると更に拡大できます) 

 

 

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箱書きの字体も独特ですが・・・

 

ぐい呑の立ち姿のほうがインパクトがあります!

 

焼きに焼かれて歪んでいますので^^

 

しかし、

焼き物とは面白いものです・・・

 

 

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陶磁器に興味を持ち始めた頃は、

実用性重視で変形した作品などは選ばなかった のですが、

 

何時の頃からか、

こういう変形した個性というか癖のあるものが好みになってきました^^;

 

どうやら、

「癖のあるものほど愛着が湧く」 ようです。

 

 

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そして、

「朝鮮唐津」 とは!?

 

成形した粘土に、

黒釉 (こくゆう) と 海鼠釉 (なまこぐすり) を掛けたものや、

 

鉄釉 (てつゆう) と 藁灰釉 (わらばいゆう) を掛けて景色を造るもので、

 

見た目が 「朝鮮焼」 に似ている事から 「朝鮮唐津」 と呼ばれるようになりました。

 

粘土の粒が荒いので、

川の石に当たった水の流れのように釉薬が流れて滝のような景色が生まれます。

 

 (写真をクリックして拡大するとよくわかると思います) 

 

 

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先程と別の角度から見ると、

ハッキリと二種類の釉薬を掛け分けてあるのがわかりますよね!?

 

素地の粒も岩のように見えます・・・

 

数多い「斑唐津」、「朝鮮唐津」の中でも、

中川自然坊さんが造る唐津焼は粒が粗く豪快です^^

 

 

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中を覗いてみると・・・

 

見込みにも釉薬の流れが綺麗にでています。

 

中川自然坊さんの「ぐい呑」の中でも、

変化に富んだ秀逸作だと思うのですがどうでしょうか!?

 

 

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底の手前に銘があります・・・

 

解りにくいので 写真をクリックして拡大 してください^^;

 

高温で焼かれた事で底までもガラス質になっていて綺麗です!

 

 古唐津の特徴でもある縮緬皺 (ちりめんじわ) も見事に再現して造られています。

 

 

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 渋谷 黒田陶苑 の 黒田草臣さん が 中川自然坊 と名付けたそうです。

 

 「自然坊窯 中川憲一」 ではなく 「中川 自然坊」   だと!

 

確かにインパクトのある名前で、

一度でも聞くと印象に残ります^^

 

上記の一文を借りますが・・・

 

 

 炎と土に、

すいよせられ、

造りつづけ、

魂の抜け殻となるまで、

がむしゃらに、

打ち込んで行きたい。

 

 

と一文にあるのですが、

本当にがむしゃらに打ち込んだからこそ、

 

逝去してもなお人気が絶えない、

忘れられない 「中川自然坊」 さんになっているのだと思います。

 

 

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故 中川自然坊さんの陶歴

 

 

  • 1953年・・・佐賀県東松浦郡玄海町に生まれる。 (本名・中川憲一)
  • 1977年・・・唐津焼の鏡山窯で3年間修業をする
  • 1982年・・・佐賀県東松浦郡玄海町に割竹式連房登窯で造られた 「自然坊窯」 を築く
  • 1983年・・・田中佐次郎氏に師事
  • 1985年・・・新宿小田急にて個展・しぶや黒田陶苑にて初個展 (以後毎年個展)
  • 1990年・・・「藤ノ川内の土」 を使った朝鮮唐津焼成に成功
  • 2000年・・・桃山時代の奥高麗茶碗を復元する
  • 2003年・・・李朝時代の井戸茶碗を復元する
  • 2011年10月・・・しぶや黒田陶苑で 「作陶30周年記念展」 を開催する
  • 2011年12月13日・・・多臓器不全により逝去 (享年58歳・戒名・憲順自然居士)
  • 2012年12月・・・しぶや黒田陶苑で 「中川自然坊遺作展」 を開催

 

 (この他にもテレビや陶芸雑誌など数多く活躍されています)

 

沢山の人に惜しまれながらも亡くなった 中川自然坊さん には9人のお弟子さんがいます。

 

 

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中川自然坊 「朝鮮唐津ぐい呑」 大きさと重量

 

 

  • 径・・・69mmと59mm  (歪んでいるので)
  • 高さ・・・59mm
  • 重量・・・142グラム

 

 

見た目の大きさよりはズッシリと重量感があり、

焼き締められてタフになっている感じがします^^

 

酒好きの酒器 「備前の徳利に唐津のぐい呑」 とも言われていますが・・・

 

通常は備前の徳利に斑唐津のぐい呑を意味するらしいですけど、

朝鮮唐津のぐい呑を組み合わせても相性が良いですよ!

 

酒器の組み合わせを楽しみながら、

美味しい酒を呑むのは堪りません^^

 

外食する際にも、

お気に入りのぐい呑を持って行くのも格別 です。

 

ちなみに、

酒器を持ち歩く際は印傳に入れてます^^

 

 

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